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【出産後】HELLP症候群になってしまった話とその後のブログ

【出産後】HELLP症候群になってしまった話とその後のブログ

HELLP症候群知っていますか?

漫画コウノドリでも出てきましたよね。

あと、ドラマのコウノドリでも。

わたしもそれでなんとなく聞いたことがありました。ですがまさか自分がなるなんて思いもよりませんでした。

漫画では妊娠中の妊婦さんのお話でしたが、わたしは産後4日目にHELLP症候群になりました。

退院予定日の前日に体調が急変し入院が2日伸びました。

妊娠・出産は命懸けというけれど本当にそうなんだと実感させられました。

 今回はその時の様子を書きたいなと思います。

この記事では

  • HELLP症候群について
  • わたしがHELLP症候群になった時のこと
  • その後のお話

 について紹介しています。

HELLP症候群とは

妊娠中あるいは産褥期に生じ、多臓器障害をきたして母体生命を脅かす重篤な妊産婦救急疾患

 HELLPとは3大徴候の英語の頭文字を取ったものです

溶血Hemolysis)=赤血球の破壊

素上昇Elevated Liver enzymes)=肝障害が起こっている

血小板減少Low Platelet)=血液凝固能が低下

発症は

全妊娠の0.5~0.9%、重症妊娠高血圧腎症の10~20%に発症

発症時期

妊娠中(おおむね妊娠27週以降)70%

産褥期(48時間以内)30%

 

症状

 

・右上腹部痛・心窩部痛(40~90%)

・嘔気・嘔吐(29~84%)

・妊娠高血圧に関連した頭痛(33~61%)

・視野障害(10~20%)

特に多くの人が、数日前から消化器症状の訴えがあるそうです。

わたしがヘルプ症候群になった話

HELLP症候群になったのはいつ?

HELLP症候群になったのは出産してから4日目の夜でした。

わたしは経産婦だったので4日目の夕方には退院できる予定でした。

それが旦那さんの仕事の都合で迎えに来れず、退院を次の日の午前中にしていたのです。

(退院していなくて本当によかった)

自分でも思ったし、看護師さんにも言われました

HELLP症候群になったときの様子

みぞおちの痛み

産後4日目の夜、夕食のカレーを食べました。

食後なんだか、みぞおちのあたりが痛くなり、

カレーで胃もたれしたのかな?>>ピロリ菌除菌のお話

食べ過ぎてつけている下着がきついのかも

と下着を交換してみました。

それでもなんだか胃が痛いとベットに横になりました。

ちょうどその時、看護師さんがそろそろ授乳の時間だねと部屋にやってきました。

看護師さんに胃が痛いことを伝えると、

血圧を測ってみることになり

血圧を測った看護師さんはそのまま私に動かないように言いました。

(後から聞いたのですがこの時のわたしの血圧は200を超えていたそうです!)

そこからあっという間に血液検査、点滴、導尿され、ナースステーションから近い部屋へと移され寝たきり状態になりました。

HELLP症候群の診断(子癇になるかもしれない)

血液検査の結果が出て、担当の先生から軽度のHELLP症候群であることを告げられました。

これから痙攣が起こるかもしれない(子癇)から、念のため48時間点滴をしていきますとのことでした。

そして降圧剤を服薬しました。

それから1時間おきに血圧を測り、3時間おきに看護師さんが赤ちゃんを連れてきてくれ、起き上がることがダメだったため寝ながら授乳をしていました。

症状は

HLLP症候群になってからは産後に軽めにあった頭痛も以前よりの強くなりました。

みぞおちの痛みも相変わらずありました。

あとは妊娠中から時々あった目の前にキラキラとお星様が瞬いている状態が産後によくありました。

妊娠中の血圧は?

HLLP症候群になる前の妊娠中の血圧は予定日の1ヶ月ごろ前から少し高めになりましたが、ほとんどが正常値でした。ただ、妊娠前は130/80と若干高めでした。

妊娠週数 血圧 妊娠週数 血圧
12w1d 119/74 33w1d 116/67
16w1d 117/71 35w1d 108/74
18w1d 111/68 37w1d 132/74
20w2d 114/66 38w1d 134/84
24w1d 118/59 39w2d 123/77
26w1d 106/68 39w6d 133/74
28w1d 110/67 40w2d 131/79
31w0d 112/64  

体重増加はプラス7キロほどです。

ちなみに妊娠中は不育症の疑いで出産ギリギリまでヘパリン注射を行っていました。

出産は予定日より遅れたこともあり、ヘパリン注射も行っていたので先生から早めに出産しましょうということで誘発分娩で出産しました。

退院は

退院は軽度だったため、2日間で血圧も血液検査の数値も少しずつ下がり、基準値よりまだ少し高いけれど無事に退院することができました。

 

退院後

退院後も降圧剤を服用し、おうちで血圧を測りながら一週間後に通院。(降圧剤の服薬はここまで)

そして、1ヶ月検診でも診てもらい、少し血圧が心配なので一応内科の受診を勧められました。

現在(予後)は

今現在は定期的に内科でおうちで測った血圧を見てもらっています。

そこまで血圧は高くなく過ごしていました。

ですが産後半年後くらいに血圧が高くなってきたのでそこから降圧剤を服薬しています。

産後1年過ぎた今も血圧を測りながら(毎日じゃなくて気が向いた時です)過ごしています。

血圧も安定していて主治医の先生には薬をやめて様子を見てみるかとも言われたのですが、これから寒くなってくると血圧も上がりやすいとのお話だったので、暖かくなるまで服薬して様子を見ていくことにしました。

最後に

妊娠・出産は本当に何が起こるかわかりません。

HELLP症候群を発症してたくさんの管に繋がれた時はわたしはこのまま死んじゃうんじゃないかと不安になりました。退院してからも、またなったらどうしよう、家族がいない時になったら赤ちゃんはどうなるの?と毎日不安な気持ちで過ごしていました。赤ちゃんが産まれて幸せなのにずっと不安でたまりませんでした。そんな精神的なものもあってか産後3ヶ月くらいまで体調もなんだかすぐれなかったです。

今ではそんな不安もほとんどなくなり、子供の成長を心から楽しんでいます。

そして、幸いなことに医療保険に入っていたので、普通の出産では保険はおりませんが、HELLP症候群になったために保険がおりました。

まあ、入院が伸びた分費用も高くなりましたが、保険で出産費用全額まかなうことができました。その点は助かりました。

一番は何も問題なく出産できるのがいいですけどね。

ただ、本当に妊娠・出産は何が起こるか分からないのです。

これから妊娠・出産を考えている方がいれば保険に入っておくと安心かもしれませんよ。

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